内的妥当性とは何でしょうか?
「内的妥当性」とは、その研究が目的としている事象を適格に捉えられているかを指します。「試験食品を摂取する」という介入と「得られた結果」の間にある因果関係の確からしさの程度を指します。
内的妥当性が高い、低いとはどのような状態を指すのでしょうか。
プラセボ食品を対照とした試験食品Aの血圧上昇を抑える効果を確認する試験を例として紹介します。
通常のRCTであれば、被験者の血圧を測定し、2群間で血圧の平均値が同程度になるように被験者を割り付けます。群間の被験者背景(ベースライン)を揃えることで、得られた結果が試験食品Aの効果であることを適切に評価できる状態にする。これが内的妥当性が高い状態です。
では、群間で血圧のベースラインを揃えなかった場合はどうでしょうか。
試験食品A群のほうがベースの血圧が高く、プラセボ食品群は低かったとします。この場合、群間で有意差がついたとしても、試験食品Aの効果であるとは言い切れなくなります。これが内的妥当性が低い状態です。
つまり、内的妥当性が高い状態ほど、試験食品Aの効果を適切に評価することができます。
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