並行群間比較試験とはどのような試験ですか?
並行群間比較試験とは、食品の臨床試験で多用される試験スタイルです。具体的な手法としては、被験者を異なる群に割付け、各群同時に一定の期間飲用してもらい、各群の有効性や安全性を比較・検討します。
クロスオーバー試験との大きな差は、被験者をそれぞれの群に割り付けて、最後までその群の試験品のみを摂取して結果を比較する点であり、同一の方で複数の試験品によりあらわれる変化を1試験の中で確認することはできません。
試験の進行は、全被験者の方を同時に飲用を開始する場合、もしくは一定数のグループや個々の被験者が随時飲用を開始する場合もあります。
中でも特定保健用食品、食品の機能性表示制度で採用されることが多いのは、「ランダム化プラセボ対照二重盲検並行群間比較」です。まずは摂取を開始する前の段階で、いずれの試験品を摂取するのか群分けを行いますが、この際に作為的に一定条件の被験者が特定の群に偏らぬようにするためにランダム化を行います。そして、プラセボと実物の比較するために行われ、医師と被験者本人両者がいずれを摂取しているのか分からない状態で試験を運用するスタイルです。
この他にも試験の目的に応じて最適なスタイルをご提案いたします。
食品の臨床試験のご相談は免疫分析研究センターへ