ベルモント・レポートとは何ですか?
「ベルモント・レポート」とは、ヘルシンキ宣言を更に具体化し、今日の研究倫理の基本原則に影響を与えた報告書とも言われています。
ベルモント・レポートがアメリカではニュルンベルク綱領の影響が及ばず、人道的に問題のある試験実施が続いていました。再発防止のために1974年に臨床研究全般の規制を目指す法律として「国家研究法」が公布されたことがきっかけで出版された報告書が通称ベルモント・レポートです。
ベルモント・レポートは、国家研究法の下に設置された「生物医学および行動学研究の対象者保護のための国家委員会」が1979年4月18日に提出した報告書で、正式には「研究対象者保護のための倫理原則および指針 (The Belmont Report–Ethical Principles and Guidelines for the Protection of Human Subjects of Research)」という名称です。
ベルモント・レポートの3原則として、①人格の尊重、②善行、③正義があり、適切に同意取得を行うこと、被験者プライバシーの保護、社会的弱者への配慮など過去に起きた事件の反省点が盛り込まれています。
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