利益相反とは何ですか？してはいけないことですか？
利益相反(COI:Conflict Of Iinterest )とは、研究者や研究機関の責任である科学的客観性の確保や被験者の利益保護に対して、不当な影響を与え、重大なリスクを生じうるような利害の対立状況を指します。
試験依頼者が試験実施先や食品CROへ委託費用を支払う以上、該当しますので、これ自体が悪いことではありません。
COIの状態を正しく開示することで、試験の透明性や信頼性を上げることに繋がります。免疫分析研究センターでは、試験開始時には倫理審査委員会へCOI状況開示の書類を提出し事前に審査を受けています。
食品の機能性表示制度届出を目的とした試験実施の際の情報の開示に関しては、「機能性表示食品制度における臨床試験及び安全性の評価内容の実態把握の検証・調査事業 報告書（平成29年3月消費者庁）」には、以下のような記載があります。
「主宰者、資金提供者、著者の位置付けや、関係する企業の社員の関与の有無を明確にし、透明化することが求められる。臨床試験登録システムは公開されているため、主宰者と資金提供者については、第三者が調べることができる情報である。だからこそ、論文中に明記することで、消費者の信頼を得られる姿勢を示すことが望まれる。」
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