外的妥当性とは何でしょうか?
特定の研究成果について、別の集団に当てはめた場合でも同様の結果を得られるか、つまり、一般化できるかの程度を「外的妥当性(もしくは一般化可能性)」と言います。
例えば、マウスなどin vivo試験の結果をヒトにそのまま当てはめることは難しく、外的妥当性は低いと言えます。動物よりもヒトを対象とした試験結果のほうが外的妥当性は高いと言えますね。
しかし、ヒトを対象とした試験が必ずしも外的妥当性が高いとは言い切れないため注意が必要です。
例えば、日本人以外を対象とした試験結果は、民族的要因(代謝酵素の遺伝多型による代謝の差異等)を考慮する必要があり、必ずしもそのまま日本人に適応できるとは限りません。
また、日本人を対象とした試験であっても、可能な限り外的妥当性を高めるためには、年齢が偏らないようにする、男女両性を含めるなど、選抜条件の工夫が必要です。選択基準と除外基準を必要最小限に留め、対象集団を狭め過ぎないことが重要ですね。
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