健康食品にも副作用はありますか?
健康食品は薬とは異なり、食品のカテゴリですが、副作用が起きることもあります。
食品は、食べられるものなので危険なものではない。健康に役立つ食品ならば安全なものに違いないと思っていらっしゃる方もいるかもしれません。しかし、特定の素材や成分を濃縮した健康食品は、通常の私たちが食事で摂取する食品以上に注意が必要なこともあります。
例えば、ナッツ類や緑黄色野菜に多く含まれるビタミンEは、健康に役立つ効果の一つとして血中のLDLコレステロールの酸化を抑制することや、赤血球の破壊を防ぐ作用は学生時代の家庭科の授業で習った記憶もあるかもしれません。しかし、一方でビタミンEは血小板凝集を阻害する働きもあるため、高用量のビタミンEを抗凝血剤や抗血小板薬と併用することは出血リスクが高まる可能性があると言われています。(厚生労働省「統合医療」に係る情報発信等推進事業「統合医療」情報発信サイトより)
このようなことから臨床試験の実施時には、期間中に摂取したOTC医薬品や有害事象を記録し、医師に確認いただくようにしています。
食品の臨床試験(ヒト試験)のご相談は免疫分析研究センターへ