負担軽減費とは何ですか?
負担軽減費とは、臨床試験の被験者の方に試験参加時の交通費等必要経費の負担を解消や軽くする目的で渡されるものです。予めスポンサーが準備した費用を医療機関に託してあり、被験者の方に医療機関のスタッフより渡されることが多いです。
負担軽減費の金額は食品の臨床試験の場合には、1来院あたり3,000~10,000円が多いようです。採血回数や検査項目、拘束時間によって試験ごとに設定され、試験開始前に倫理審査委員会で適切か審議されます。
あくまでも、負担軽減費は、試験参加に伴う物心両面の様々な負担を勘案し、社会的常識の範囲内で準備される費用であり、アルバイト料などの労働の対価とは異なります。よって、受け取り時に源泉徴収はされませんが、負担軽減費は雑収入の所得に該当するため、給与所得のある方は給与所得以外の所得金額と負担軽減費を合算した金額が年間で20万円を超える場合には確定申告が必要とされています。給与所得がない方の場合には、適用金額は異なりますので、該当する方は税務署等で確認が必要です。(2019年8月1日現在)
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